空き家の雑草は迷惑なだけでなく、資産価値を急速に下げる天敵?!【空き家歳時記でわかる!】

空き家の雑草は迷惑なだけでなく、虫が大量に発生したり、木造建築であれば柱を無視に食べられて上物が傾いてしまう可能性もあります。

空き家に雑草が生え放題で放置された物件に、いったい誰が高値を付けるでしょうか。

ということで、この記事では空き家の雑草が近隣の迷惑になってしまう実情と空き家のよくある経過について解説していきます。

1.毎年の傾向を知る

空き家には、半年ごとに「何か」が起きます。

ただ、何が起きるかはわかりません。

小さなことかもしれませんし、大きなことかもしれません。

ランダムに何かが起きて、運悪く大きなことにあたってしまえば、アナタを悩ませて大変迷惑なことになるのです。

そして、空き家も大地に建ち、風景の一部である以上、主のいない家は雑草も生い茂り、長い年月をかけて自然の一部に還っていくわけです。

また、空き家に起きる出来事も季節によって一定の傾向があります。

そこで、季節ごと、月ごとの傾向と迷惑な自然の原理を下記にあらわしてみました。

題して「空き家歳時記」。

1月:窓ガラスや、床下が結露する
2月:雪が屋根にたまり、雨漏りする
2月:雪と寒さで雨樋や屋根瓦が割れる
4月:ネコが発情して屋内に入ってくる
4月:イタチ、ハクビシンが入ってくる
4月:固定資産税の納付書が送られて憂鬱になる
5月:ツバメが巣を作り土間にフンが落ちる
5月:春の嵐で外壁のトタンが飛ぶ
5月:雨上がりの後に草が腰丈まで伸びる
6月:ヤモリが入ってきて糞をする
6月:梅雨上がりに庭を見ると草木が繁茂している
6月:梅雨でカビが生える
7月:湿度が上がった熱い空気が変冷えて結露する
7月:木の柵が朽ちた
8月:スズメバチが巣を作り出す
9月:落ち葉が庭に溜まってくる
9月:台風で外壁のトタンが飛ぶ
11月:草の勢いが衰えてくる
12月:草が枯れ、地面が顔を出してくる
12月:冬の季節風で外壁のトタンが飛ぶ

筆者の空き家管理の経験から作りました。

もともと「歳時記」とは、四季折々の出来事や年中行事をまとめたもので、よく俳句の季語などに使われますが、それを空き家に応用したのです。

日本は南北に長く、温かいところ、寒いところ、場所により月単位のズレはあるかもしれません。

台風が多く来るところ、雪がふらないところ、これを参考に「ウチの空き家歳時記」も作ることができるでしょう。

傾向を知れば対策も立てやすくなります。

雑草なんて毎年生えてくる時期はわかっています。

雑草は、雪が溶け、暖かくなると生え始め、梅雨のように温かい雨が降ると突如ぐんぐん成長し、秋口から冬になると枯れるサイクルがあります。

空き家の雑草で大変になるのは梅雨~秋の間です。

たとえば6月を過ぎて空き家の雑草の草刈りをしても、2週間経てばまたすぐ伸びて元の木阿弥、7月にも、8月にも刈らないといけなくなってしまう迷惑な存在。

盛夏の雑草は勢いもよく元気ですから、除草剤もなかなか効いてくれません。

しかし逆に、成長しようとする前、春先のゴールデンウィーク前に長期間効果のある除草剤を撒いてしまえば、

迷惑な雑草の除去作業も楽に終わりますし、その年は雑草がほとんど生えてこないわけで、超ラクチンに対処することができるのです。

2.空き家のライフサイクルを知る

そして、相手の空き家は、自然に朽ちていきます。

壊れていく、崩れていく順番も知っておけば、うまく要領よく戦えます。

「敵を知り己を知れば百戦危うからず」。

あらかじめ知っていれば要領よく対処できるのです。

さて、空き家の変化はたった3日で現れます。

空き家でなくても旅行でしばらく家を開けて帰ってきた時に、

「何か臭う」
「肌に触れる空気の感触が違う」

そう思うことはありませんか?

その主な理由は、湿気と化学物質で空気がよどんでたまるからです。

そこから始まる空き家のライフサイクルは、下記に記しました。

先ほどが「家歳時記」なら、こちらは「空き家の一生」です。

3日:かび臭くなる
5日:中に入るとムッとする
1年:庭に草が生え放題
2年:草が密生してくる
3年:動物が侵入してくる
5年:草が家の中にまで入り込む
5年:いつの間にか外壁が飛んでいた
7年:天井にコウモリの巣ができて糞だらけになった
10年:設備(温水器、水道)が壊れる
15年:外壁サイディングがダメになる
30年:外壁(金属)が錆びて穴が聴き始める。
35年:瓦屋根がずれて雨が入り始める
35年:特定空家に認定され固定資産税が6倍になる
40年:床が抜けて穴があく
40年:柱、梁が落ちる
70年:自然に還る

もちろん、これも気候や環境も違うでしょうから一概には言えませんが、木造住宅の場合には、早かれ遅かれおよそこの順番で朽ちていく、自然に還っていくのです。

よどんだ空気の次のポイントは、先ほどの「雑草」です。

春先に除草剤を撒くことで簡 単に防ぐことができます。

その次のポイントは「侵入者」。

3年から5年ほどで小さなすき間や割れたガラスなどから植物・動物が入ってきます。

悪いことにこれらは水分を連れてきます。

植物は茎や葉から、動物は糞尿から。

そうなると、家の傷みは数100倍加速していきます。

とくに糞尿は多量の微生物を連れてきます。

最初は小さな穴でも長い年月では少しずつ大きくなり、雨風が入るとさらに傷みが早くなります。

水分が家の木材に悪影響を与えていくのです。

待てば待つほど問題が大きくなる

空き家を持っていると、大いなる自然と闘うだけでなく、社会情勢の変化とも闘うことになります。

空き家はドンドン「無価値」へと突っ走っていくのです。

中古不動産の価格はドンドン安くなり、最後には、建物取壊費用というマイナス価値が土地の価値分をむしばんでいくのです。

それだけではありません。

土地の価値自体も変化していくのです。

その昔、昭和9年前後、家は年収の10倍出さないと買えないといわれ「庭付き一戸建てマイホーム」が夢だった時代がありました。

その中でも「高台の見晴らしの良い南向きの丘の上」が最高でした。

景色も良く、日当たりの良い家で、たまの休みをゆったり過ごす・・・。

平日は家族を犠牲にし、仕事に打ち込んだ成功者だけが許されたぜいたくだったのです。

不動産開発会社も、そういった南向きの傾斜地を探し、競って住宅団地にしました。

それから8年。

今どうでしょう?

最寄り駅からのバス便ははっきり言って不便です。

高台へ分岐する長い上り坂は、年をとった住民にとって、苦行でしかありません。

でも、登らないと家にたどり着けないのです。

自転車を押して歩くなど体力がありません。

充電式のセニアカーも上り坂ではパワー不足。

その昔、駅周辺の低地を「下界」と見下しバカにしていたバチが当たったのか、

今、下界から自分の家の方向を見上げ己の無力さを感じるのです。

当然、資産価値など期待できるはずがありません。

時代も変化して下界の駅近マンションでないと売れない時代になったのです。

まとめ

いかがでしたか?

空き家は雑草が迷惑なだけでなく、木材の腐食による建物崩壊に向かっていくサイクルに乗っかっていき、「固定資産税も6倍に」なってしまうのです。

言い過ぎかもしれませんが、まさに負の資産です。

土地の価値を上物が邪魔してしまいます。

そうならないためにも、早めに空き家を処分する必要があるのです。

空き家の固定資産税が6倍になり、負の資産となる前に空き家を売却して処分しましょう。

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